高野山駅からバスに乗り二駅目が、波切不動明王が祀られているのが南院です。

私にとっては、幼いころから通い慣れた場所
特別な場所になります。
昔は夏休みや冬休みには子供を預かり小坊主さんのように過ごすような体験がありました。現在は宿坊をされています。

波切不動明王は空海が唐から日本へ戻る時、嵐にあった時、
現れたのが波切不動明王でした。
高波を切り開き空海の乗る船が無事に日本に着いたことから
困難を切り開いてくれるお不動さまとして多くの人が参拝されています。

南院には
空海が日本に帰り、恵果和尚から頂いた霊木を一刀三礼の思いで彫られたお不動さまが祀られています。

”ありがたや　生死苦海（しょうじくかい）の　浪風（なみかぜ）を　切りはらいたまふ　智慧（ちえ）の御剣（みつるぎ）”という御詠歌があります。

波切不動明王さま
どんな困難も難題も切り開いて行く知恵を授けてくれるお不動さまです。

参拝される方には、大病をされている方や、難関校を目指し勉強している方や
会社の危機を乗り越えることが出来た方が多くいらっしゃるようです。

難題が積み重なった時、もうこれ以上どうにもならないと思ったときに
願いを込めて祈れば、難題を切り開く知恵を授けてくれるのが波切不動明王さまです。

”火事場の馬鹿力”のように自分の力以上のものを波切不動明王さまが与えてくれると言います。

少し首を傾げられていて立像なのは
「すぐにでも困難があるなら切り開きに行こう！」と信者さんたちの祈りを待っているのです。




近畿３６不動尊霊場結願寺（最終のお寺）となります。


ここへのお不動さまは好き嫌いがはっきりしています。
好かれている参拝者さんなのか？そうでもない参拝者さんかよくわかります。
好かれている参拝者さんが来ると扉が開くように感じ
そうでもない参拝者さんが来ると扉が閉まるのを感じます。

年に一度の御開帳は毎年６月２８日です。
５月８日前後には大祭もありお堂の前で大きな護摩供があります。



お堂の中の写真です。

お堂から見える緑はとてもきれいです。
夏の数日だけ窓を開けるそうです。

私にとっては守護仏でもあります。　波切不動明王はとても身近に感じるお不動さまです。

この南院には父が祀っていた仏像も多く預けてあり参拝する度に安堵を感じます。




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