幼い頃によく遊んだ人形や、昔いつも一緒に寝ていたぬいぐるみなど、
「もう使わなくなったものの、処分に困っている…」という方もいるのではないでしょうか？
人形を題材にしたホラー映画も多いので、「捨てたら呪われそう」と、怖いイメージが強いのかもしれません。
目や口がついているものは、何となく感情を持っているかのようにも見え、どうしてもそのままゴミとして捨てるには気が引けるものです。

人は昔から、目や鼻や口があれば、すべてに魂が宿ると考えていたようです。
例えば、日本では古くから、嫁入り道具のひとつとして日本人形やフランス人形を持たせる風習がありましたが、その際、「帰り道を覚えて戻ってきては困るから」と、その人形に目隠しをしていました。
人形に花嫁を重ねて「離婚などして家に帰ってこないように」と考えたからだそうです。
人形を人と同じように捉え、人形にも魂が宿っていると考えていたようです。

人形・ぬいぐるみには「念」が宿りやすい

実際、人形やぬいぐるみには「念」が宿っています。
ただし、“「念」が宿っている”と言っても怖いことではなく、その人形やぬいぐるみは“「意識」を持っている”ということです。「想念」とも言います。
想い＝気持ち と考えるとイメージしやすいでしょう。

人形やぬいぐるみに限らず、車やパソコン、スマホから、服、食器、ノート、ボールペンまで、世の中にあるすべての物は「意識」を持っています。
しかし、その「意識」はすべてが目覚めているわけではなく、目覚めている物もあれば、そうでない物もあります。
人形やぬいぐるみなどの目や口のあるモノは、持ち主から大切に愛されたり、名前が付けられたりしやすいので、持ち主と共に生活をしている間に「意識」が目覚めやすくなります。

「意識」が目覚めた場合、その物は「意思」を持ちます。
そして、いつも私たちに多くのメッセージを投げかけています。話しかけてもきます。
「意識」が目覚め、「意思」を持った人形には、人格が育ってきます。
そのため、「寂しい」や「楽しい」などといった感情を持つようになります。

中でも、人形やぬいぐるみはとても表情豊かで、大切にされていると嬉しそうな顔をしているし、一緒に遊んでいるとどこか楽しそうな表情、逆に知らん顔をしているとどこか寂しそうな表情を見せます。
人形の顔つきを見れば、今いる場所が良い場所なのか、また、持ち主からどんな扱いを受けているのかがわかります。
（ぬいぐるみの表情は変わりませんが、霊的に私に見せる表情です）

わが家で長く一緒に暮らしているサルの人形“オカムラ”も、いろんな表情を見せます。
愛犬の“ミラ”も、意識の目覚めていない人形は数時間でボロボロにしてしまうのに、“オカムラ”だけは噛んだりすることがありません。
犬には優れた感覚があり、人間と違い、モノに意識があることを知っています。ですから意識の目覚めているモノを決して噛んだりはしないのです。

人形・ぬいぐるみの「念」は持ち主の扱い方で変わる

仲良くなった人形はいつもその場にいて、いろんなことを見聞きしています。
誰にも見せない自分の姿まで知っているので、大切にすれば私たちの良き応援者として、知らないことを教えてくれたり、後押しをしてくれます。
私はリアルに意識で会話することも多いですが、つらい時や悲しい時には慰めてくれたり、応援してくれています。

持ち主その者となり、私たちを守ってくれることもあります。
本人が怪我をしたり事故に遭うと、人形も同じ場所に傷がついていたり、持ち主の身代わりとなって壊れたりすることもよくあります。
「震災の時に、本人の身代わりとなって実家にある節句の人形の首が落ちた」などといったエピソードもよく聞きます。

しかし、一方で、雑に扱ったり放ったらかしが続くと、拗ねて居なくなったり（わが家では家出と呼んでいます）、嫌がらせをすることもあります。
ひどくなると、知らぬ間に邪気が住み着き不運を招くこともあります。
最悪の場合、死に至ることさえあります。

人形の「念」は、持ち主からどんな扱いを受けているかによって決まります。
大切にされていると愛のあふれる人形になり、大切にされていないと複雑な想いを持つ人形になります。
幸運も災いも持ち主に帰ってきます。
プレゼントされた人形も、自分で買った人形も、景品の人形も同じです。
目や鼻・口のあるものは大切にしてください。

人形・ぬいぐるみの処分方法

とはいえ、昔よく遊んだ人形や、大切にしていたぬいぐるみも、「もう大人になったから」「引っ越しが決まったから」「元彼からのプレゼントだから」などの理由で、処分せざるを得なくなる場合もあるかと思います。
では一体、どうやって処分すればよいのでしょうか？

先ほど「念」のお話をしましたが、その人形・ぬいぐるみに「念」が宿っているかどうか（「意識」が目覚めているかどうか）で、選ぶべき処分方法は異なります。

処分方法① ゴミとして処分する

特別な思い入れのない人形・ぬいぐるみは、通常のゴミと同じように処分して大丈夫です。
燃える素材の物（ぬいぐるみなど）は燃えるゴミの日に、
燃えない素材の物（プラスチック人形など）は燃えないゴミの日に出します。
紙袋に入れて姿がわからに様に処分することをお勧めします。万が一帰り道を覚えていて帰ってくることもあります。

処分方法② 自分で簡単な供養をして処分する

大切にしていた人形・ぬいぐるみなど、処分するのに後ろめたい気持ちを感じる場合は、自分で簡単な供養をして捨てます。
ひとつずつ「ありがとう」と感謝を述べながらきれいなゴミ袋に入れ、塩ひとつまみをふりかけて簡単な供養をして捨てます。
人形の視線が気になる場合は布で目隠しをして処分しましょう。

変な優しさが要らぬ邪気を引き寄せてしますので処分する時は思い切って処分をすると決めてください。

処分方法③ 神社やお寺で供養してもらう

長く所有していたり、名前を付けたりしていて、人形に強い念が宿っている場合、神社やお寺での供養が必要になるケースもあります。
今は、いろいろなところで人形供養・処分をしてもらえます。ネットで検索すると、お焚き上げをして処分してくれる神社やセレモニーセンターなどが多く出てきますので、利用されるとよいでしょう。
複数個まとめて供養・処分をしてくださるところもあります。

処分方法④ 寄付する

知り合いや親戚にあげたり、保育所などへ寄付するという選択もあります。
使ってくれる持ち主のところへ行けば、新たに働く場を得られるので人形たちも喜びます。

ただし、リサイクルショップやフリーマーケットで売ることはお薦めしません。
意識が目覚めていない人形なら良いのですが、大切にしてきて意識が目覚めている人形の場合、売られていく間の淋しさに魔が付くことがあります。
そのため、リサイクルショップやフリマで出会う人形はとても悲しそうな表情をしていることが多いです。

ですから、そのような場所で買うこともお薦めしません。

人形・ぬいぐるみの処分、お手伝いいたします

人形やぬいぐるみの処分でお困りでしたら、私で良ければお手伝いもさせていただきます。私のセッションでは、お持ちいただいた人形・ぬいぐるみの意識を確かめながら、供養が必要かどうかをひとつずつ判定させていただきます。私がその場で念を抜いて処分するものと、神社・お寺での供養が必要なものとに分け、袋に入れて分別していきます。
お寺や神社での供養については、供養されるご本人に合った神社・お寺探しを一緒にさせていただきます。
人形・ぬいぐるみの数が多い場合は、訪問鑑定でひとつひとつ処分をお手伝いすることも可能です。