コミュニケーション力が有ると情報が集まりますよね。
情報が入るか入らないかで暮らし方が変わります。

そんな事を実感する場面に出会いました。


宝山寺には近鉄生駒駅からケーブルに乗らないと長い坂道を歩いて登るしか有りません。
毎回ケーブルの乗客の半数は生駒山にお住まいのお年寄りの方です。


今年初めての生駒宝山寺は気温が−1でした。

参道のお正月飾りも凍っていたり
手水社もシャクが凍っていました。




生駒の山には、多くのお年寄りの方が住まわれていて
毎回ケーブルではそこにお住みのお年寄りの方の会話を聞きます。


今回はとても寒い日が続いた後だけに気候と関係する話をされていてその話を聞いていて深く考えることになりました。


この寒さの中ケーブルに乗らないと買い物にも病院にも行けないし
雪が降ったり道が凍ると家から出る事さえ怖くて出来まいと90才を超えるご婦人が話しておられました。

「まだ、足腰がしっかりしているから孫の世話にはなれないしそして耳もまだ聞こえるし、口が達者屋からね」ととても明るいご婦人でした。

その話の相手をされていたご婦人は80才前の70代
しかし口から出るのは
「腰が痛いし、寒いと辛いし、買い物しないわけにはいけないし・・・・」「買い物をしても配達してもらわないと自分で持って帰れない」
すごくマイナス発言でした。

すると90才のご婦人が
「買い物は一つの店で買って配達をたのんだらええのや。銀行は先に紙もらって家でゆっくり慌てやんと書いて持っていたらええのや」と大きな声で笑っていました。

70代のご婦人が
「同じ店で買ってるのに配達しらんかった」と悲しげな表情をされます。
チョイチョイ90才の方をよいしょしながら話すのですが暗い

90才のご婦人
「店の人と仲良くしたらええのや！卵割れたらあかんからこれだけ持って帰って言われたわ」と豪快に笑います。

話す内容がチョイチョイ面白ネタを挟んでは笑いはるのです。



明るい90才のご婦人は店の人とコミュニケーションを取れるからその情報（配達）を知ったのか？特別配慮なのか？
わかりませんが


情報が得られるのはコミュニケーション力のたまものです。

90才の方と70代の方
ぱっと見た感じは70代方の方が綺麗です。

しかしエネルギーの大きさや透明度は90才越のご婦人の方が何倍も大きく綺麗でした。


年を取ってもユーモアを忘れずパワフルに生きて生きたいと思う瞬間でした。